第47代主将 川人和明
創部75年。その歴史の長さに改めて驚かされます。その長い歴史の中で、私たち47代は、宇品から観音に練習場所が変わった時期にあたるかと思います。
一年生のときには、艇庫や合宿所(通称やまだ)は宇品にあり、練習海面には航路を二本渡って行っていました。風が無いときには、「渡るぞー」の掛け声のもと四年生に乗せてもらい、パドリングしたことを覚えています。
四年生になる頃には、練習の本拠地が観音マリーナに変わり、出艇してすぐ練習できるようになりました。昼着もできるようになり、お昼ご飯を陸で食べれるなど、より良い練習環境になりました。宇品と観音の両方を経験できたこと、有難く感じています。
四年間の思い出としては、前線が伴う風の中での練習で全艇が沈し、起き上がれず海上保安に救助されたこと。アンガールズの田中が同期で、滋賀大定期戦で一年生みんなで芸をしたこと。宇品の艇庫に泊まったり、打ち上げをして盛り上がったことなど数えたらきりがない程あります。
全国で活躍されている先輩方に刺激を受けながら「全国で通用するセーラー」をめざして練習に励んだ四年間の経験は、社会に出てからの自分の支えになりました。当時の先輩が言っていた「まだまだいける!」は、今でも私の座右の一つとなっています。
私は今、中学校教員として数学を教え、バスケ部を指導していますが、ヨット部での出会い・経験すべてが、今の私の土台となっています。改めて、感謝致します。
今後のヨット部の益々のご発展を祈念し、寄稿とします。