第17代 盛谷静之
ファミリーデイについて
1965年入学 盛谷 静之
本年も6月22日(土)に開催されるファミリーデイを迎えるに当たり,その成り立ちについて明かすことになりました。ここ数十年開催されている、この行事についての起源を知っている先輩は、余り多くはありません。75周年を機に多くの方々に知っていただくのもこれからのヨット部について有意義だと考えました。
4月、新入生を迎えて試乗会などを行い1年生が入部します。この新人にとってヨットというスポーツはおそらく生まれて初めての体験です。風の力によって進むセーリングの不思議な体験です。もちろん物理学的には解明されていますが、体感することの感動は別物です。センターの役割、ヒールとテイラーの感覚乗船すればするほどその奥の深さに感動します。先輩にしごかれ(鍛えられ)ながら夏休みの合宿に入ります。まだまだ自分では舵は操れませんが。転覆の体験で、海中の様子を見たり(海中浴?)しながらの数ヶ月です。お盆はふるさとに帰省、祖父や祖母を始め両親に兄弟、親戚の人たちにヨットの楽しさを語ったことでしょう。しかし、百聞は一見にしかず、楽しさはもちろん、安全なスポーツであることさえ伝わりにくいのです。
ファミリデイ実施のきっかけは我が家の体験にありました。息子が大学生の頃、親子ヨット体験がある大学で実施されました。小生はヨット乗りですから実感はなかったのですが、母親にとって息子とヨットに乗るのは始めてのことだったのです。歓喜の涙とまでは行かなかったかも知れませんが、大喜びしていました。そんなに感動的なことなのかと、びっくりしました。母親を味方に付けることこそ、(なんといってもスポンサーですからね)一番だと認識しました。
広島に帰って、我がヨット部にも導入した次第です。もう30年になりますか、、、。
合宿の飯を、ヨットを一緒に過ごすことの大切さを、これからも実施し続けて下さい。
明くる日は宮島へ、平和公園へと足を伸ばして、親孝行して下さい。