関東しぶき会会長 澤田実
広島大学体育会ヨット部創部75周年おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
これまでのヨット部の活動やOB会としてのしぶき会の取り組みは素晴らしいものがあったことを自分の人生と照らし合わせて実感し、感無量の思いに浸っております。ヨット部としぶき会との出会いがなかったら(47年入学で50有余年)今の自分はいないという思いが強いです。今回、関東しぶき会としての周年誌への寄稿を依頼されましたので、関東しぶき会30有余年の歩みをふりかえるとともに、今後のしぶき会の発展への思いを込めて執筆させていただきます。50周年の時には関東しぶき会初代会長今野二郎先輩(昭和24年入学)が寄稿されています。また、60周年には第2代会長小谷唱夫先輩(昭和38年入学)が寄稿されています。
関東しぶき会ですが、平成4年に発足しました。初代今野会長(平成4年~平成18年)、第2代小谷会長(平成19年~令和4年)第3代澤田(令和4年~現在)のもと平成~令和と30有余年にわたり活動を継続してきたところです。主な活動としては、都内での「新年会」、そして夏には「ヨットに乗る会」(千葉県の稲毛ヨットハーバー、横浜の金沢八景島マリーナ、シーボニアヨットハーバー<三浦半島小網代に停泊するクルーザーABI乗艇>などで開催)を恒例行事として行ってまいりました。また、関東で全日本インカレが開催される時には多くの関東在住のOBが応援に足を運び、現役の活躍を見守ってきました。
2011年の江の島での全日本インカレを契機に、関東在住のOBで、クルーザーを所有しインカレ応援などに活かせないかという機運が盛り上がり、10名のOB有志がクルーザーABIを所有するに至り、2015年の江の島インカレでは、現役のサポートに大いに活躍した経緯は70周年誌に田坂克彦先輩(昭和33年入学)が寄稿されています。この内容はWeb版の70周年誌にアップされていますので、是非ご覧ください。私もそのメンバーとして、現在も相模湾でのクルージングを楽しんでいます。
写真1は2015年江の島インカレ応援時のABIの勇姿です。
関東しぶき会には、初代今野会長寄贈の「部旗」があります。関東しぶき会の行事ではこの部旗のもと集いを行っています。写真2は、昨年の八景島マリーナでの「ヨットに乗る会」の時の写真です。この日は荒天で出艇できずに懇親の集いのみでしたが、部旗が掲げられているのをご覧ください。なお、私は残念ながら不覚にもコロナ罹患のため不参加でした。ここ数年はコロナの影響で恒例の行事が滞っていましたが、昨年以降、徐々に恒例の活動を復活させています。
本年度は、2015年の江の島インカレ以来、コロナの時期を挟んで久々の江の島インカレが秋に開催されます。また、来年度も連続で江の島インカレが開催とのことです。多くの関東在住のOBの皆さんと現役の活躍を応援する時が来ることを期待しています。その時にも二つの「部旗」の翻るもと応援に取り組みましょう。私のことになりますが、ここのところ、お世話になったお礼の意味も含めて、できる限りインカレ応援や総会への参加を心掛けています。昨年は博多インカレに応援に行ってきました。写真3は博多インカレでの出艇時のエール風景です。
また、写真4は、今をさかのぼること50年前の1973年の葉山インカレ終了時の森戸海岸でのエールの風景です。私は当時セコハン(懐かしい言葉!!)でした。それから50年の時間が経過していますが、思いは今も一つです。いずれも、ヨット部の「部旗」の翻る中、全員でのエールと「怒涛の譜」です。
「北に山陽の山並を眺め 南に内海の島々を臨み
七つの流れ清らかに 流れいづる我らが宇品
金波銀波の波静か 紅の夕日に頬染めて
いざ唄わんかな奏でんかな 我らがほこる海の男の歌」
とリードされるエールです。「怒涛の譜」は広島大学ヨット部同窓の我々は、時が経過しても、時代が変わっても、現役として歌い、そしてOBとして歌うことで、我らがしぶき会の伝統が引き継がれているという事でしょう。関東しぶき会でも、その思いを大切に活動を続けていきたいと思います。
現在、関東在住のOBは約80名です。是非多くの皆さんと関東しぶき会の行事や全日本インカレ応援でご一緒し、エールのもと「怒涛の譜」をともに歌うことができればと考えている今日この頃です。