広島大学体育会ヨット部 部長 羽倉義雄

広島大学体育会ヨット部創立75周年のこれから

今年、広島大学体育会ヨット部は創立75周年を迎えます。75年前の昭和24年(1949年)5月に国立学校設置法が制定され、翌6月、全国で69の新制国立大学が発足し、このとき広島大学も4年制の新制大学として誕生しました。そしてこの年に広島大学ヨット部も設立されています。今日までの75年の長きに亘るヨット部の発展は、関連するヨット競技団体の皆様、艇庫のあるハーバーや練習海域に関係する全ての皆様のご理解・ご指導の賜物であります。この紙面を借りて,深く御礼申し上げます。また、このような永続的な活動は、多くの皆様(広島大学教育室(学生生活支援グループ)の課外活動ご担当の職員の皆様,ヨット部OB・OGの皆様(しぶき会)、そして地域社会の皆様)の絶え間ないご支援によって築かれたものであります。この伝統を次の世代に引き継ぎ、更なる発展を目指していくことが私たちの使命であると考えています。

ヨット部の活動は、単なる競技の枠を超え、共生社会の実現にも寄与しています。自然との調和を学び、チームワークや協力の精神を育むヨット競技は、地域社会との絆を深める素晴らしい機会を提供します。部員たちは日々の練習や大会を通じて、自己成長とともに他者との共生を学び、共に支え合う社会を築く力を養っています。

近年、社会の多様化に伴い、価値観も変化してきています。そのような時代にあっては、他者への思いやりや支援の精神がますます重要となります。真の応援とは、その大きさや形に関わらず、心からの支え合いの気持ちに他なりません。この高貴な精神が、部員たちにとって大きな励みとなり、彼らの成長の源泉となるのです。また、次の世代を育てていくことも重要な課題です。若い世代にヨット競技の魅力を伝え、次世代を担う学生を育てることができれば、広島県や中国地方、さらには全国の学生ヨット競技の発展に大きく寄与することでしょう。

これからの広島大学体育会ヨット部の飛躍と発展には、現役部員の不断の努力と情熱が不可欠です。そして、皆様の変わらぬご支援とご指導がなければ目標を達成することもできません。今後とも、広島大学体育会ヨット部をどうぞよろしくお願い申し上げます。