広島大学体育会同窓会会長 山根恒弘

広島大学体育会ヨット部創部75周年
祝辞

令和6年7月21日(日)
広島大学体育会同窓会
 会長 山根恒弘

 現役の学生諸君、長年支えてこられた「しぶき会」の皆様、広島大学体育会ヨット部創部75周年誠におめでとうございます。

 インカレ優勝、アジア大会の金メダル等々の戦績、広島のセーリングスポーツの普及、また広島大学のスポーツの普及と学風の刷新を目的とした体育会設立、さらには、体育会同窓会の設立に貢献され、輝かしい歴史を築いてこられました。

また、大学の東広島への移転による遠距離、艇庫の老朽化の課題、コロナ禍等々の様々な時代の波があった中に今日の多くの部員が活躍する姿を見て大変嬉しく思い、多くの先輩の方々、セーリング連盟、県スポーツ協会、大学、行政、様々な方々のご努力、ご支援の賜物と心より敬意と謝意を表します。

 私は、昭和36年(1961年)に入学しヨット部に入りました。このご縁が企業人として、スポーツ団体、広島大学のお世話をする私の人生に繋がりました。

私の人生の全てとも言えます。

ヨット部に、その時の監督渡辺文人さんに、また多く先輩方、後輩の方々に心より感謝しています。

「日本一の夢」を掲げ、戦略を立て、それを目指すための果敢な施策の実行は最高の課外教育でした。ローカル大学であり、経験のない学生、船も、金も、施設も、何も無い、無い部が日本一を目指していました。その夢は、この地域に子供から学生、社会人までヨットスポーツを普及さす、また広島大学のスポーツ活動の活性化を図ってこそ実現するのだとゆう壮大でかつ正道な戦略でした。私は、理解できず、無茶な夢を追うものだと思っていました。10年後、柚木監督のもと全日本インカレ優勝と夢を実現されました。

この戦略が体育会を作り、体育会同窓会、全学同窓会、そうして今日の校友会になり、広島大学の発展に貢献しています。今年、創立75+75の校友会主催のイベントが開かれます。

ヨット部の広島大学への貢献の大きさを思います。

今日、社会は大きく変化し、「競争と共生」が課題になり、多様な人々と、自然、地球との共生、多様な価値観との共生が求められています。

セーリングスポーツは自然との共生を学ぶ、楽しむ、素晴らしいスポーツです。

広島大学体育会ヨット部が新しい時代の課外教育としての「日本一の夢」に挑戦して

時代を切り開いていく部として発展されんことを心より願っています。